SharePoint 25周年——AI統合・部門別課金・アプリ改名の3本柱

Microsoftは2026年3月2日(現地時間)、SharePoint誕生25周年を記念した一連のアップデートを発表した。なお、同社は同じ時期にExchange 30周年も祝っており、エンタープライズコラボレーション基盤の節目が重なっている。

AI in SharePoint——自然言語でSharePointを操れる時代へ

最大のトピックは、SharePoint Online基盤にネイティブ統合された「AI in SharePoint」だ。昨年プレビュー公開された「Knowledge Agent」の後継にあたり、Microsoft 365 Copilotライセンスが必要になる。

特徴は、特定サイトだけでなくSharePoint Online全体を対象に動作する点。「チームがSharePointのソリューションを自然言語で計画・構築・改善できる」とMicrosoftは説明しており、従来のGUI操作を自然言語で代替できるようになる。

注目すべきは基盤AIモデルの選択で、OpenAIではなくAnthropicのモデルを採用するとみられている。ただし、EU圏などの非米国テナントがAnthropicを利用できるかどうかは現時点では未確定。日本のテナントへの展開スケジュールも含め、今後の続報を待ちたい。

Knowledge Agentのプレビューにオプトインしていたテナントは自動的にAI in SharePointのプレビューへ移行される。まだオプトインしていない場合も引き続き申し込み可能だ。

Teams上の「Viva Connections」が「SharePoint」アプリに改名

Microsoft Teamsで提供されているViva Connectionsアプリが、近くSharePointアプリへ改名される。同アプリはSharePointのホームサイトを表示するためのTeamsタブであり、実態とブランド名を合わせる形の変更といえる。

カスタマイズを加えていないテナントでは、変更が自動的に反映される予定。Microsoft 365ロードマップ ID 557983 で進捗を確認できる。

Microsoft 365 Backup——部門別課金で大企業ニーズに対応

約2年前から提供されているMicrosoft 365 Backupにも大きな変化が加わった。これまではテナント全体を一括管理し、費用もAzureサブスクリプション1本で賄う構成だったが、新たに部門・事業会社・地域単位での課金分離が可能になる。

Microsoftによればこの機能はすでに一般提供(GA)済みだが、大規模インフラ全体への展開には時間がかかるため、テナントへの反映にはしばらくかかる場合がある。部門ごとにコストを分担したい大企業や、複数の子会社を抱える組織には特に歓迎される機能だろう。

まとめ

今回の発表でMicrosoftはAI・Copilotへの言及を大量に盛り込んでいるが、実際にMicrosoft 365 Copilotを有効化しているシートは全有償ライセンスの3.5%未満とも言われており、AIへの本格移行はこれからが本番。AI in SharePointが日本のテナントに展開され次第、実際の使い勝手をぜひ検証してみたい。

※出典: Microsoft Celebrates SharePoint 25th Anniversary with Announcements