Microsoft、Windows 11の大規模パフォーマンス改善を正式発表——RAM削減・UI高速化・安定性向上を2026年に実施

Microsoft、Windows 11の性能を本気で立て直す——2026年の大規模改善計画を正式発表

Microsoftは2026年3月20日、Windows 11の品質向上に向けた詳細なロードマップを公式ブログ「Our commitment to Windows quality」で公開した。RAM使用量の削減、UIレイテンシの低減、File Explorerの高速化、検索機能の安定性向上など、長年ユーザーから不満の声が上がっていた問題群に正面から取り組む内容となっている。

なぜ今、Microsoftは動いたのか

背景にあるのは、Appleとの競争激化と、Windows 11に対する根強いネガティブイメージだ。特に「MacBook Neo」の発表以降、SNSではWindowsのRAM管理や動作の滑らかさ、信頼性に関する批判が急増。2025年を通じたWindowsの品質低下が積み重なり、Microsoftにとって無視できない市場リスクとなっていた。

2026年1月にはWindows担当プレジデントのPavan Davuluri氏が「人々にとって意味のある形でWindowsを改善する必要がある」と公の場で認め、具体的な改善を約束していた。今回の発表はその約束を実行に移す段階となる。

主な改善内容

1. RAM使用量の削減

Windowsのベースラインメモリフットプリントを引き下げる。現状、8GBのPCではアイドル時にすでに約6GBをOSが消費しており、16GBのPCでも10GB超に達することがある。WhatsAppやDiscordといった人気アプリがElectronなどのWebラッパー(メモリ消費大)を採用している状況を踏まえると、OS側での最適化は急務だ。Microsoftは「高負荷時でも一貫したパフォーマンス」を実現すると約束しており、アプリの応答性向上が期待される。

2. WinUI 3への移行でUIレイテンシを削減

コアUIをWinUI 3(Windowsのモダンネイティブフレームワーク)へ移行し、クリックへの反応速度を改善する。WinUI 3はDirect Compositionを活用したハードウェアアクセラレーション描画に対応しており、アニメーションや操作のもたつきが改善される見込みだ。日本のPCユーザーにとっても、ウィンドウ操作やタスク切り替えの体感速度が向上するはずだ。

3. File Explorerの高速化

File Explorerは長らく「重い」「もっさりしている」という批判を受けてきた。今回の改善対象に含まれており、フォルダ遷移やファイル表示のレスポンスが向上する予定だ。

4. 検索機能の信頼性向上

検索が応答しない、結果がおかしいといった問題も改善対象となっている。

業界への影響

今回の発表に対し、MicrosoftのエンジニアやエグゼクティブがSNSで積極的に補足情報を発信しており、珍しくユーザーからの反応も好意的なものが目立つという。Windows 11のシェアを維持・拡大するためにも、2026年の改善が実際にどこまで体感できる形で届くかが今後の焦点になる。

日本でも法人・個人問わずWindowsユーザーは多く、特にRAM不足に悩む低スペックPCユーザーにとって、この改善は切実な朗報となりうる。今後のWindows Updateで段階的に展開される見込みで、続報が注目される。